2026年は今までにないスタートだった。
1月2日から個展の設営があり、正月が1日しかなかった。
おせちや雑煮を食べた記憶はあるのだが、味を思い出せないくらい、
あっという間にオンな日々だった。

1月13日までの個展で、正確な数字が今パッと出ないので大体だけれど、
1,500人ぐらいのお客様が来てくれた。ありがとうございます。
かなりの間、常駐していたので、1,000人以上の方と顔を合わせることができたと思う。
もう21年目に突入してたのですが、20周年の最後の展示だった。

振り返ると、自分にとっての写真の軸は写真展なんだなと。
デジタルやSNSなどが盛んでない時代から写真をやってるので、写真展で発表することが当たり前過ぎて、特別意識はなかった。
ざっくり言うと、写真展をしてこその写真家だろう、と今なら強く思う。

人がどうとかは関係ない。一つ言えることは、稼ぐだとかマネタイズだとかに重きを置いていたら、写真展はあまりにも割りに合わないと言うことで、でも、だからこそ、真摯に誠実に写真と向き合えるのが、とても清々しくて、嬉しくもなる。

撮りたいから撮る、展示したいからする、みたいな欲望は、でもお金がないからとか、意味がないからとか、いろんな事情や感情によって、蓋をされてしまいがちだし、その方が生きやすかったりもする。欲望のままに生きることは、時に社会からはみ出してしまうこともあるので、気をつけなければならないとは思うのだけれど、人を傷つけない、不幸にしない、そのことを土台に生きていくことができていれば、欲望をドライブさせるような生き方を続けることは、心を満遍なく満たしてくれるんだと思う。

写真の道で生きていくと決めた時に、それ以外のことをすべて諦めてもいいと心底思った。覚悟を決めた。その覚悟は、中米グアテマラを当時旅してた時の宿の中に(覚悟を忘れるための鍵を)置いてきたので、背負っていくしかない。僕の場合は、あまりにも遠くに置いてきたから、もう写真を全力でするしかない身体になってしまった。それが自分にとっての最善だったと、今も思う。

撮りたい写真を撮り続けるために。2002年10月頃のことだった。あれから23年半。人生のまさに半分を、写真と共に生きてきた。