今年も残るところ、あと1日になりました。
今までは、大体「あっという間だったな」という印象でもって、
1年を振り返ることになるのですが、
今年は、「結構いろいろあったな。長かったな」という印象です。
なんでなのかは、謎なのですが。


もともと、写真展は定期的に必ず開催するようにしている(自分の肝なので)のですが、
コロナ禍になってから、個展のペースが上がっているんですね。
お客様を呼びづらい状況下ではあるのですが、なんとかタイミングをはかったり、
工夫しながら、年2ペースで東京で、年1ペースで大阪で開催しています。
もちろん、自分のギャラリーでの展示と合わせると、かなり開催してると思います。

来年も、大阪と東京で個展の開催を予定しています。
特に秋の東京の個展は、今まで関わってくれた皆様すべてに来ていただきたい内容にする予定なので、楽しみにしててください。あと来月には久しぶりに地元の名古屋でも写真展を予定しています。もちろん自分のギャラリーでは、何度か展示予定です。


写真展って、やってみると分かるんですけど、
本当に儲からないんですよね(苦笑)。もちろん、元々儲けのためにやってるわけではないし、作品制作と発表というものは、究極的には自己満足であるので、
それでよしという考えもあるのですけれど、
それでも、写真展でしっかりと作品を継続的に発表し続けることによって、
今の自分の表現や評価やポジションというものはあると思っています。
一言でいうと、大事な活動です、


よく独立したアシスタントたちに言うのですが、
(二年ぶりに少人数忘年会は復活させたので、OB・OGとはかなり話せました)
仕事が忙しくなってきたからこそ、作品をしっかり作り続けよう、
この言葉を忘れてはいけないよ、と。
これは自分の胸にいつも刻んでいることで、
仕事がある状況はとてもありがたく、
人から、社会から必要とされているということなので、
自己肯定感が上がるんですよね。
仕事としての写真、社会人としてはそれで全く問題ないのだけれど、
多くの人が、好きから始まってる写真、楽しくて撮っていたはずの写真、
その写真の楽しさ、素晴らしさの原点を、
仕事という荒波だけれど、自分の心を持ち上げてくれる波によって、
さらわれてはいけないなって、いつも思ってここまで来ました。


だから、写真展とか、写真集とか、
どんな形であっても、人から社会から求められてるかは分からないけれど、
儲かるか保証はなくたって、自分の撮りたい写真を撮り続けていきたいし、
そうあって欲しいですね。
もちろん、写真展などに限らず、SNSなどで発表していく形も今風だし、
リアクションの速度の速いので、いいことだと思います。
ただ、いいねやスキなど数の評価だけを気にするのではなく、
人からの感想などの言葉を受けることを重視していくと、
作品も成長していきます。そこが写真展のいいところだったりします。


今年は、15年続けてきたスクールガール・コンプレックスのベスト写真集を刊行して、
一区切りつけることができました。少女礼讃は、コロナ禍の中断を経て、撮影を再開することができました。ここ数年鳴りを潜めていたソラリーマンを秋から大復活させました。
来年は、冗談抜きで1,000人ぐらい撮りたいと思ってますので、気軽に「跳びたい」連絡を待ってます。

まだ見ぬ第四の作品は、来年か再来年ぐらいには、見つけられたらいいなーぐらいの気持ちです。15年で3つの作品を育ててきましたので、少しずつですね。


写真集などの書籍も、今年は数えて10冊も作ることができました。
買っていただいた皆様、読んで見ていただいた皆様、ありがとうございました。

来年も、すでに刊行を予定している書籍が8冊はありますので、
秋頃には著書100冊突破しそうです。だからどうした?と言われるとそれまでなのですが(笑)、自分なりの目標のひとつでしたので、シンプルに嬉しく思います。
まだ作れる余力はありますので、出版企画お待ちしています(企画もたくさんあるので、実現させていきます)。


ある時から、あまり壮大な野望みたいなものはとりあえず横に置いておいて、
目の前の生活であったり、身のまわりの人たちのためにできる写真であったりを重視するようになってきました。それを年を経たということも出来るかもしれませんが、
写真に対する情熱は、ありがたいことに失われることも、(多分)衰えることもなく、
滾り続けていますので、来年も自分にも期待していきたいと思います!


2021年も、ありがとうございました!
2022年も、よろしくお願いします!!